2012年06月17日

引きこもりは深刻化しているか?

 たまにですが、

「引きこもりの高齢化が深刻なレベルに! 今すぐ国の対策を!!」

などのような呼びかけを見ます。そのせいか、私も実際に引きこもりの高齢化について問われることがあるのですが、個人的には、この主張は半分位嘘だと思っています。というのも、引きこもり高齢化の主張をするのは、決まって高齢引きこもり当事者や高齢化した子供を抱える親達、そしてその支援者達、つまり、そう叫ぶことで自分達が利益を手にすることの出来る人達ばかりだからです。

 実際に見てみると分かりますが、高齢引きこもりの大半は「自分の力では何も出来ない人」、平たく言えば、社会的生産活動を行う力を持たない人達です。彼らの姿があるせいか、「一度引きこもりに陥ると人生終了」のようなイメージが付き纏いますが、実情はもっと流動的で、引きこもっても案外道はあるものです。別段、その場ですぐに人生終了となるわけではありません。

 寧ろ、現実には一度引きこもっても何らかの回避策を講じる方が一般的で、最低限の判断力がある人なら特に問題も無く社会に戻ってしまいます。引きこもり経験のある社会人など、今はそれ程珍しいものでもありません。どこの会社にも、少数ながら確実に存在するでしょう。

 それを逆に見れば、現状の「高齢引きこもりへの対策を!」という主張は、高齢になるまでまともな対策を講じてこなかった「無策層」がパニックに陥ってるだけのこととも言えます。本音を言えば、30過ぎの高齢引きこもりで、はっきりと社会の中で有能と認識されるような人はほとんど存在していません。有能な人はそこまで長期間引きこもりませんから、有能でない判断力の乏しい群が最後の最後まで残っているだけのことです。因みに、これは学歴がどうとかの問題ではありません。単に社会で役に立つかどうかの話です。

 「高齢引きこもりの救済」などと言うと、いかにも慈善的な響きを持ちますが、実際は自分の人生に責任を取ってこなかった一群が、自己利益の追求と保身に走っているだけの見苦しいものです。第一、本当に社会への慈善意識がある人は、自らが社会の厄介者になる前に社会に出ています。厄介者にならないことが社会への最大の慈善であるにもかかわらず、厄介者になりながら「慈善慈善!」などと主張するのは、親に寄生しながら「もっと金出せ!」と主張するのと全く同じことです。

「寄生していた親が死にそうなので、今度は社会に寄生出来るようにしよう」

 引きこもり支援体制の拡充のために、国や地方自治体を動かそうとする彼らの主張には、寄生対象を親から国に変えようとする安直な浅ましさが見え隠れします。しかも場合によっては、この手の主張を引きこもり当事者の親達がしていたりするのですから、呆れてものも言えません。いくら、子供が自分に寄生してきたからと言って、子供の寄生癖を親までマネする必要はないでしょう。知らず知らずのうちに、家族全体が寄生癖に塗れてしまっているのです。

 個人的に懸念しているのは、彼ら「無策層」がもっともらしい「慈善」を掲げて自らの社会保障を主張するために、早い段階から頑張ってきた人達がわざわざ経済的負担をしなくてはならない点です。努力して成功した人達の背におぶさって「弱者救済! 弱者救済!」と叫ぶ当事者の意見を聞くたびに、心底嫌な気分になるのは私だけではないと思います。

 高齢の引きこもり当事者には、自分達の身のことばかりを考え、やれ「今からでも安定した生活を!」だの「弱者のための社会支援を!」だのと、社会主義的発想を振り回す人がかなりいるのですが、そんなものは、社会に対して相応の益をもたらしてきた人々にのみ認められるものです。保険料を支払わない人に、保険金が下りるはずありません。自身のあり方を変えようとしない「弱者のままでい続ける弱者」の社会主義的発想の下には、早いうちから努力と自己研鑽を怠けなかった「強者になるべく努力した弱者」の資本主義的発想があることを忘れないで欲しいと思います。社会的に何の力も無い「弱者」を守っているのは、間違いなく「強者」なのですから。

 CARPE・FIDEMも、「不登校や引きこもり当事者への教育支援」と看板を出していますから、よく慈善的、社会主義的な組織と勘違いされますが、実際は全く正反対で、完全に実力本位の資本主義的発想で運営されていますし、その発想に賛同する人々が集まってきます。CARPE・FIDEMは、「強者たろうと努力する逞しい弱者」のための組織なのであって、「弱者のままでい続けようとする卑しい弱者」のための組織ではありません。そんな弱者は、これからの時代には全く必要無いのです。

 未来の強者達が、未来のあり方を考えながら勉強し、共に笑って歩んでいける環境。CARPE・FIDEMとは、そういう哲学を持った組織です。

posted by Ecodog at 01:25| Comment(0) | 脱ヒキの要点(当事者編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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