2013年11月13日

CARPE・FIDEMとは「場」である……かも知れない。

 運営側としていつも悩むのが、

「この組織をいかように方向付けたら良いのか?」

という問であり、そしてそれに対する回答です。

 少し前にも、偶々物理の授業で、「重力場」と「電場」「磁場」の関連について述べていたのですが、やはり頭をもたげるのが、

「要は、『場』かなあ……」

という回答で。

 例えば、昼の授業の頃から、FPS君とるるぶ信州君と、バスケ部顧問君の三人が、自習を放ったらかしにして、色々と話している訳です。これまでの自分の経緯がどうとか、アニメの名作がどうとか、ここの代表はウンコだとか何とか(笑)。

 で、そこで考えるのです。結局、大切なのはコレではないかと。

 長期間引きこもっている人の場合、基本的に成長がありません。中年期にさしかかっているにもかかわらず、小学生みたいな発言を平気で言う人達もいるのですが、これは本人に問題云々と言うよりは、適切な成長の「場」があったかどうかの問題でしょう。(無論、出て行かない本人に一番問題があるのは言うまでもないのですが。)

 私自身は、引きこもりが悪いとも思いませんし、NEETだから叩くこともありませんし、不登校だから学校に行けとも言いません。せいぜい、まだ間に合う人達に対して、

「10年後の準備をしておきなさいよ。でないと、後でエライことになりますよ」

と話しかける程度です。誰が何を言おうと、自分の人生に責任を負うのは自分自身ですし、結局は自己責任なのですから。

 成長の根源は、他者との出会いであり、新しい環境であり、そしてそれを包括的に言えば、「適度な刺激」です。一定水準の能力と意志を持ち、将来性のある人材が一所に集まることで、それは自然発火と化学反応を同時に起こすことでしょう。

 幸いにも、CARPE・FIDEMは、判断力に優れた人が伝統的に集まりやすく、それ故に、展開される話題も程度が高く、そして何より、参加者間の調和が取れている。これは誇るべきことだと思います。

 来年度の参加者増も見越して、新しい教室の増設作業が既に進んでおりますが、これからも参加者同士が切磋琢磨し、認め合えるような「場」となれば、何ら言うこともないでしょう。

 の、ようなことを考えていたら、女子会帰りの四人組が戻って参りました。ウェスティンホテルのケーキバイキングで、たらふくケーキを食ってきたようです。いいね、女の子は楽しそうで。

「まあ、これも『場』かな?」

とか思いながら、お土産のケーキを皆で食す今日この頃です。


posted by Ecodog at 23:53| Comment(14) | 徒然なコメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大村さん
ヒマなので何か面白い話して下さい
Posted by まなみ at 2013年11月30日 09:12
「キャベツが空を飛んだ話」とかでもいいですよ
Posted by まなみ at 2013年11月30日 09:22
>まなみさん

普段から、

「ツマラナイ奴」

「退屈な男」

「君はATMとして機能していればいいんだよ」

等とイジめられ続けている私に面白い話を要求なさるとは、これまた大変酷なことで。

 「空飛ぶキャベツ」よりも思いっきりハズした話をご提供する覚悟で参ることにして、何かテーマはありませんか?

「笑える話がいい」

とか、

「ホホウと感心するような話が欲しい」

とか。
Posted by 大村悠輝 at 2013年12月01日 19:23
10年後の準備をしておきなさいよ。でないと、後でエライことになりますよ

↑非常にグサッときます。私は現ひきこもりです。短期のバイトから脱ヒキしようとしたけどできずにずるずるとひきこもって24歳になってしまいました。私も書かれていたように成長がなく幼いです。でもなんとかしてひきこもり脱出し就職までこぎつけたいです。
Posted by かりんとう at 2013年12月16日 18:47
>かりんとうさん

 はじめまして。CARPE・FIDEM代表の大村です。

>短期のバイトから脱ヒキしようとしたけどできずにずるずるとひきこもって24歳になってしまいました。

 一応の相場ですが、20代はまだいくらでも建て直し出来ますよ。何もしないのは論外ですが、危機感があるなら、特に大きな問題はありません。CARPE・FIDEMも、参加者平均年齢がかりんとうさんと同じ位ですから、そんなに心配しなくても大丈夫です。

 ただ、引きこもりのその後については、基本的に20代の経歴如何で大筋の流れが確定してしまいますので、残存する六年間を大切にして下さい。誰が何と言おうと、時間は資産ですから。


>私も書かれていたように成長がなく幼いです。でもなんとかしてひきこもり脱出し就職までこぎつけたいです。

 ここの卒業生からもよく聞きますが、上手く進めば、成長そのものは後からでもついてくるようです。動きの流れが確定しているなら、その後は「乗る」だけでも成長しますので、寧ろ「ガイドライン」を大切にして下さい。

 多少のミスは問題ないとして、大きく方向性を間違えると致命傷になります。その点だけご注意を。
Posted by 大村悠輝 at 2013年12月16日 21:52
お返事ありがとうございます。
最近まで焦りはたまに感じるくらいで結構呑気でした。
来年25歳なのでそうとう焦りバイトや進路のことで考えて迷っています。

理解力がなく申し訳ないのですが「ガイドライン」とはなにのことを差すのでしょうか?
あと方向性を間違えないために注意することっていうのはどんなことですか?
よければ教えてほしいです?


Posted by かりんとう at 2013年12月18日 19:12
>かりんとうさん


>理解力がなく申し訳ないのですが「ガイドライン」とはなにのことを差すのでしょうか?

 確かに、これは非常に分かりにくいですね。申し訳ないです。


 「ガイドラインに注意」とは、特に難しい話ではなくて、単に、

「引きこもりから抜けて次のステップに進む際、その先行きを十分に検討した上で駒を進めて下さい」

という意味です。先にも述べたように、一度流れが決まってしまうと、流れに「乗る」だけで一定の成長が見込めますが、その流れを後から軌道修正するには、かなりの労力を要するからです。


 例えば、CARPE・FIDEMの主軸は、

「勉強して大学の専門教育に進み、そこでの訓練を経た上で社会に出る」

というラインと、

「何らかの起業ベースを作り、会社組織の運営を通して社会参画を狙う」

の二通りがあるのですが、前者は一度勉強のラインに乗ってしまうと、少し躓いたからといって、「やっぱりやめた」とは言えません。その間に、かけた資金と労力とが、既に相当数になっているためです。つまり、「後には引けなくなる」のです。後者も、事情が若干違いますが、流れは基本的に同じです。

 多少の躓きはどうでも良いですし、寧ろ人生の肥やしにすらなるのですが、方向決定のミステイクは、如何ともしがたい結果をもたらします。一般に、引きこもり当事者は、普通の人よりも残存時間面で不利なことが多いので、何度もミスを繰り返し、その度に軌道修正、というわけにもいきません。

 「ガイドライン」は、一つの方向性を決定する際、その将来的な見込みを事前調査し、ざっくり10年程度の進捗予定と、得られる収益とをアセスメントにかける(評価する)ことを意味します。もっと、簡単に言えば、

「この仕事に就いたら、10年後にはどれ位の給料貰えっかね〜?」

という考察を、根拠に基づいて調査してみることです。


 具体的に、ここ最近のCARPE・FIDEMでは、医学部・獣医学部・看護学部希望者が多いのですが、医学部の場合、入学までで2〜3年、大学で6年の教育期間をかけて社会に入り、年収益300万円〜500万円の研修期間を経て、最終的には大筋1,000万円〜1,500万円の所得幅に収まることが多いです。教育期間の長さと、時間的拘束が多い点はしばしば挙げられますが、一般の会社員と比較したら、非常に良い条件です。

 また、看護学部の場合、入学までに1〜2年、大学で4年の教育期間をかけて社会に入り、最終的には400万円〜500万円前後の所得幅に収まることが多いです。最終的な所得は医学部には及びませんが、教育期間が半分程度で済むことを考えると、安定的で無難な選択肢です。

 逆に、何も考えずに年100万円前後の単純労働系アルバイトを続けていれば、30代前後から採用条件的に厳しくなり、40代あたりで路頭に迷う可能性すら出てきます。無論、所得水準は最底辺をうろつくでしょう。

 考えなしに、

「まあ、バイトでもしてればいいや。小銭は入ってくるし、欲しいものもそこそこ買えるし」

程度の浅慮の結果、40前後で路頭に迷い、引きこもりに逆戻りすることになった元当事者は普通に存在します。一つの失敗例ですので、同じ道に進まないように工夫する必要があります。

 以上のように、向こう10年間の見通しを立てて行動しておかないと、20代なんてあっという間に過ぎてしまいます。無論、全てを推測することは不可能ですが、「お先真っ暗」な選択肢を取ることだけはないように、事前調査は十分に行うべきでしょう。


 ついでに言っておくと、引きこもり当事者でも、修正ラインに乗った後は、案外簡単に「普通の人」になってしまうものです。彼氏彼女が出来たり、結婚話が出たりするのも珍しくありませんので、今の自分で評価することなく、長い視点で判断する癖をつけて下さい。

 今時代、「引きこもりだから人生終了」なんてことはありません。引きこもりでも、修正作業の出来る人と、出来ない人との能力格差が発生しているだけで、その違いはよく見ておく必要があります。
Posted by 大村悠輝 at 2013年12月18日 23:44
>あと方向性を間違えないために注意することっていうのはどんなことですか?
>よければ教えてほしいです?

 今の話と全然関係ありませんが、

>よければ教えてほしいです?

 ↑この表現、何か可愛いですね(笑)。昔、参加者から教わった「人類は衰退しました」というアニメの「妖精さん」を思い出しました。


 で、話を戻しまして、引きこもり当事者的な視点で見たときの要点は、

「教育」か「就業」か?

という、スタート時点での方向付けが最も重要でしょう。

 「教育」という選択肢は、時間と資金を投入し、一定のモラトリアム(社会参画猶予期間)を経た上で、社会的に認められた能力を確保し、社会に進むルートです。資金は得られず、寧ろ失う形になりますが、上手く環境を選ぶことで、安定的生活と能力の向上が期待出来ます。専門職を選ぶ場合には、この選択肢を取るしか手段がありません。

 「就業」という選択肢は、時間を投入し、現状のままの能力で即社会に入った上で、既定額の資金を確保するルートです。最初から資金が得られるのが最大のメリットですが、一般的引きこもり当事者が関与出来る仕事は、大抵が単純労働なので、加齢とともに立ち位置が不安定になります。何らかの形でステップアップする方向性を、常時模索する必要があります。


 経験則ですが、家庭にまだ経済的余裕がある場合には、前者を選んだ方が安全です。「手加減含み」のモラトリアム期間を社会参加の準備に充て、同時に能力確保も可能になるためです。

 逆に、経済的に難しくなってくると、後者しか選択肢がありません。その場合には、ステップアップが確保しやすいルートを模索することが最優先となるでしょう。所謂「マックジョブ」(低賃金・低スキル・重労働・マニュアルに沿うだけの単調で将来性のない仕事の総称)に陥らないようにすることが、まずは重要です。


 上記の事情を鑑み、レベルアップをしてから社会に出る「教育ルート」と、とにかく資金確保を優先する「就業ルート」のどちらを選択するかが、大枠のミス回避としては大切かと思います。
Posted by 大村悠輝 at 2013年12月18日 23:52
丁寧な回答ありがとうございます。

>>「勉強して大学の専門教育に進み、そこでの訓練を経た上で社会に出る」

というラインと、

「何らかの起業ベースを作り、会社組織の運営を通して社会参画を狙う」

私は中卒(高認はとってます)なのでやっぱり
大学は今からだと再来年入学できたとしても卒業時は29歳なので短大や専門学校の進路を現段階で考えています。
専門学校は大学などとは違って専門的なことを学んでいくからどういう学科に入るか今迷っています。それこそ10年後のイメージが大事ですよね。
短大は専門学校より教養とか少しは幅広く学べると思い、興味があります。
あと看護に興味はあります。その先に保健師か養護教諭の資格がとれるとこで1年くらいだったか学ぶという道もあるので。
ただ性格的に向いてるかと言われると…です。

「何らかの起業ベースを作り、会社組織の運営を通して社会参画を狙う」というのは私には向いていない、できる気がしないので、となるとやはり進学かなと思います。


>>引きこもり当事者でも、修正ラインに乗った後は、案外簡単に「普通の人」になってしまうものです。彼氏彼女が出来たり、結婚話が出たりするのも珍しくありませんので、今の自分で評価することなく、長い視点で判断する癖をつけて下さい。

「普通の人」に数年後はなってるように頑張ります。私は結構長い視点で見るのが苦手でとりあえずこうしようって生きてきたのでそういう
視点で物事や判断ができるように努力します。


>>引きこもり当事者的な視点で見たときの要点は、

「教育」か「就業」か?

という、スタート時点での方向付けが最も重要でしょう。

就業ルートも考えてなくはないです。
空白期間がとても長いので。ハロワの求職者支援訓練を受けさせてもらおうかとか考えたりします。
ただ中卒だし人間力というか人としての魅力、そういう強みがない人間なので教育を受けたいと考えています。

長々まとまりがない文章でわかりづらかったらすいません。
私の悩みや考え、焦りなどを聞いてくださり
大村さんありがとうございます。
Posted by かりんとう at 2013年12月19日 18:46
>私は中卒(高認はとってます)なのでやっぱり大学は今からだと再来年入学できたとしても卒業時は29歳なので短大や専門学校の進路を現段階で考えています。

 妥当な選択かと思います。今はどこも大変ですし、若い人に厳しい時代ですから、30前に収入を得られるようなら十分に立派だと思います。因みに、CARPE・FIDEMでは30半ばから進学し、既に就業済みのケースもあります。焦る必要はありません。


>専門学校は大学などとは違って専門的なことを学んでいくからどういう学科に入るか今迷っています。それこそ10年後のイメージが大事ですよね。

 本当にその通りです。専門学校も沢山ありますが、仕事に就けない専門学校も珍しくありません。学校側も、学生集めのために、

「就職率100%!」

などと謳うことがよくありますが、本当か否か十分に確認してからにして下さい。「取り合えず進学」は危険です。


>あと看護に興味はあります。その先に保健師か養護教諭の資格がとれるとこで1年くらいだったか学ぶという道もあるので。
>ただ性格的に向いてるかと言われると…です。

 合う合わないは別にしても、看護は無難な選択肢です。所得も安定していますし、期間的にも現実的ですし、派生職が多様ですし。あと、女性の場合は、結婚→出産後の復帰が比較的容易ですので、後々のことを考えても無理がないでしょう。


>「何らかの起業ベースを作り、会社組織の運営を通して社会参画を狙う」というのは私には向いていない、できる気がしないので、となるとやはり進学かなと思います。

 起業ルートは、本当に少数派です。来年のうちに、CARPE・FIDEM出資の会社が出るかと思いますが、「当たって砕けろ!」位の気持ちです。


>「普通の人」に数年後はなってるように頑張ります。私は結構長い視点で見るのが苦手でとりあえずこうしようって生きてきたのでそういう視点で物事や判断ができるように努力します。

 20代でそれが出来れば、基本的に大丈夫です。

「10代は訳が分からず、生きるのだけで精一杯」
「20代から少しずつ社会が見えてきて、自分なりの努力が出来るようになる」
「30代は、20代の努力が開花し、社会自体が面白く見え始める」

という手順が取れれば、大筋は問題ないでしょう。全ては、20代の過ごし方如何です。大切にして下さい。


>ただ中卒だし人間力というか人としての魅力、そういう強みがない人間なので教育を受けたいと考えています。

 予算的に問題なければ、それが一番安全でしょう。CARPE・FIDEMでの経験則ですが、中学範囲の総復習に10ヵ月前後、入学までに必要な高校範囲に一年程度あれば十分のはずです。無論、中学範囲の学習が十分なら、全部合わせて一年も要らないでしょう。


>大村さんありがとうございます。

 どういたしまして。この程度で良ければ、いくらでも。

 これからも色々あるでしょうが、何はともあれ、焦らず騒がずゆっくりと考えてみて下さい。どうせ人生は長いのです。覚悟を決めた上で、まったりと進みましょう。
Posted by 大村悠輝 at 2013年12月21日 03:03
すいません、またまた質問なのですが
CARPE・FIDEMでは大学進学への教育的支援だけなのでしょうか?
短大や専門学校進学の授業はやはりないのでしょうか?
Posted by かりんとう at 2013年12月21日 19:48
〉かりんとうさん

>CARPE・FIDEMでは大学進学への教育的支援だけなのでしょうか?
>短大や専門学校進学の授業はやはりないのでしょうか?

 いえ、普通にありますよ。元々、大学も短大も専門学校も難易度が違うだけで、受験科目自体は大体同じです。ここでは、個々人の希望先に合わせて受験科目とレベル調整をするので、短大でも専門学校でも、勉強する上でこれといった問題はありません。

 例えば、CARPE・FIDEMで中学範囲速習を受講済みの場合、大体日大かそこらのレベルの大学は受かってしまいます。(ただ、ここでは行く人がいないだけのことで。)看護学部についても、大筋の難易度が、

大学>短大>専門学校

となることが多いので、大学の滑り止めとして考えれば特に大きな変更点もありません。

 大学の滑り止めで専門学校を受ける話はよくありますから、四年制大学の看護を狙い、ダメだったときのために短大や専門学校を考えることも可能です。実際、来年度参加者の中にも、このコースを選択しているケースがありますし、比較的標準的な選択肢かと思います。

 後は、入学までにどれだけの時間をかけるか、という問題になるかと思います。
Posted by 大村悠輝 at 2013年12月22日 21:49
遅くなってしまってすいません。

そうなんですね。
教えて頂いてありがとうございます。
まだ進路決め切れていなくて焦ってますが
勉強に時間掛けられるようにしたいと思います。

ありがとうございました。よいお年を。
Posted by かりんとう at 2013年12月29日 20:00
>かりんとうさん

 焦らない方がいいですよ。確かに、勉強→就職は一つの有力なルートですが、それが全てではありません。他の選択肢も十分に考慮し、冷静にゆっくりと考えた上で間違いないと判断した後で実行すれば良いのですから。

 もうそろそろ今年も終わりですが、かりんとうさんにとっても、2014年が良いお年になりますように。質問等ございましたら、またいつでもどうぞ。
Posted by 大村悠輝 at 2013年12月29日 20:57
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