2012年04月08日

通信制高校・チャレンジスクールからの難関大学進学について

 ここ最近、不登校経験者やその関係者から、通信制高校やチャレンジスクールからの大学進学について問い合わせがあったので、少しお話をしてみようかと思います。

 まず、通信制高校やチャレンジスクールからの大学進学についてですが、

「進学自体は出来るが、難関大は事実上無理」

というのが、今のところの実情です。

「無理」なのには理由があって、これは、

「通信制高校やチャレンジスクールだから受験資格が無い」

ということではなく、

「通信制高校やチャレンジスクールのカリキュラムでは、十分な学力が確保出来ないから」

ということです。

 チャレンジスクールや通信制高校が悪いわけではありませんが、この種の高校では、必要十分な学力や能力を養成することが事実上不可能であるが故に、卒後すぐ、NEET、引きこもり生活が確定している学生が大勢います。それでも、卒業はして貰わないと困る事情があるため、基礎学力がほとんど無い学生でも、形式的に卒業だけは出来るよう、「易しい科目」が用意されています。

 ただ、これはあくまで「形式だけ」であって、基礎学力としては、小・中学生のレベルが出来ないままの学生が過半数です。小・中学生範囲も満足に勉強してきていない学生に高校範囲を教えることなど、どんな優秀な先生でも不可能ですから、これは仕方がないと言えば仕方が無いことです。しかし、この「現場的にやむを得ない温情的措置」のツケは、卒後の進路先が確定する際に、突如として表面化します。

 各高校の進学実績を見てみれば分かりますが、所謂一流大学に進学しているのは、有名進学校の学生が大半で、就職や専門学校進学が主流の高校から難関大に進学出来る学生はほとんどいません。通信制高校やチャレンジスクールは事実上後者に属しますから、学校以外で何らかの対処をしていない限り、難関大へ進む道はほぼ無いと言ってしまって間違い無いでしょう。行けたとしても、卒後の状況が不安定な、中途半端な大学です。

 ただ、これは学校側の問題というよりは、在籍している学生や、その家庭側の意志の問題です。意志のある学生や親御さんは、どこの学校にいても、塾へ通うなり自主学習するなりで、最低限の対処法を見つけているもので、進学先も一定以上の水準を確保しています。

 しかし、何も考えてないところは「本当に何も考えていない」ようで、高校卒業後にNEETが確定し、それが数年続いて、「いよいよ本当にダメっぽい」と気づいてから、ようやく慌て出します。この判断力の違いは、家庭間における一つの「能力格差」と言って良いでしょう。

 十分な教育の行き届かない環境なら、卒後に手詰まりになること位誰でも分かるのですから、土壇場で手詰まって慌てふためくのは、思慮が足りない証拠です。

「不登校だろうと何だろうと、思慮のある家庭は、先手先手を考えて行動している」

という現実を知っておいて欲しいと思います。


 今は、

「能力の無い人間には、仕事も無い」

のが実情ですが、チャレンジスクールや通信制高校卒業生の卒後の状況は、この現実を端的に表していると言える気がします。

「不登校から抜けたと思ったけど、高校出たらNEETでした」

などという残念な青春を送るのは、あまりお薦め出来たものではありません。意識レベルの高い人達を参考に、世界全体で勝負出来るよう、基礎訓練は怠けないでおいて欲しいと思います。「勉強なんて嫌い」などと悠長なことを言ってられるほど、これから先は甘くはないのですから。

posted by Ecodog at 16:18| Comment(0) | 通信制・定時制高校関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする