2010年07月19日

A Short Vacation in Okutama

 ようやくの日曜ですが、ゆっくり寝てられないのが辛いところ。CARPE・FIDEM就職支援事業(起業系)の活動が今夏で本格化しつつある関係で、中々時間は無駄に出来ません。そんな中、仕事のネタ探しと休暇、即ち「趣味と実益」を兼ねるべく、早朝からちょっくら奥多摩まで足を伸ばして来ました。やっぱり、自然は活力の源ですわ〜。

 奥多摩は近郊電車で行ける、安くてオイシイ田舎町で、自分も「20代の間にここに土地を買って、週末は渓流釣りでもしながら優雅にまったり生活を……」なんて考えているのですが、今の仕事の加速ぶりに加え、残り三年というタイムリミットを考えると、そんな時間絶対に無いですね……(泣)。現実は厳しいぜ!

 登山客に囲まれて、青梅線に揺られながら車窓から外を眺めると、既にそこは綺麗な緑に包まれています。駅到着時に開く扉からは、緑の香りがさらさらと流れてきて大変心地良い。近場にこんな場所があるのは本当に幸せなことですね。

「奥多摩〜奥多摩〜」

 微妙にやる気の無い感じの車掌さんに見送られて、駅を出ます。8時少し前。出発したのが5時頃ですから、約2時間半でしょうか。地図を広げて、行き先の「大沢」をチェックします。

 因みに、「大沢」とは自分が現時点で土地購入の希望先にあてている集落の一つで、奥多摩山間部にある地名です。駅から車で20分程。結構な距離がありますが、近くを渓流が流れていて、個人的には「要チェックや!」な場所です。

「日原はこっちの街道から行けますか?」

 菓子パンと飲み物を買いに、駅前の商店へ。

「ああ〜。ああ〜。こっちのが近いんよね。橋渡って真っ直ぐ行けば〜」

 商店のおばあちゃんが親切に説明してくれます。

「ありがとうございます」

「歩き〜?」

「いえ、疲れたら途中からバスで(笑)」

「気をつけてな〜」

「は〜い」

 場所々々の人と話すのが好きな自分としては、こういったやり取りは大切です。将来の地元になるかも知れませんしね(笑)。

 巨大プラントを擁する「奥多摩工業」の横をすり抜けながら、一路日原街道を直進。右手には日原川がザアザアと音を立てて流れ、緑の隙間から光を反射させています。湿度も低く、蒸し暑さも特にありません。

「こんにちは〜」

「おはようございま〜す」

 登山客の親父さん達と挨拶しながら、更に山道を進みます。

 そんな折、道の真ん中に赤いものが何かポツンと。「何だろう?」と思って近づいて見ると、下半身を潰された小さなモグラの轢死体でした。夜間に山から下りてきて、道路を横断しようとしたのでしょうか。道の真ん中で力尽きたようです。

 そう言えば、昔担当した引きこもり当事者の中に、

語録9「行動しない奴には『死』の意識が足らない」

と言っていた方がいました(八起進学校コラム「引きこもり語録」より)が、身近でこういった「死」を見ると、確かにその話の意味も再認識させられます。今ある「生」を当然のことのように考え、刹那的人生に甘んじることなく、先々の「死」を心のどこかで感じながら生きることの重要性。そして、そのために自分が今すべきことが何なのか考えてみることの大切さ。骨を剥き出しにした小さなモグラの遺骸は、説教臭いように見えていつの時代でも求められるこの種の問いを、久しぶりに私に伝えてくれた気がします。

 両手を合わせて、一路再び大沢へ。


 日原川は、峡谷状に続く山間部の合間を抜ける美しい川ですが、所々水利可能な場所もあります。大沢集落の入り口に位置する「TOKYOトラウトカントリー」もその一つで、私がここに到着したときには、既に数名の釣り人が釣りを楽しんでいました。店の人と話しながら川原を見てみると、梅雨の雨を吸ったのか、既に結構な水量です。

 一休みして、進入路を確認すると、今度は九十九折の山道に入ります。

 お地蔵様に手を合わせながら進むこの道は、既に大沢集落のもの。農業用モノレールを横目に、渓流の音を聞きながら進みます。この辺に来ると、あちらこちらにいくつもの空き家が見られます。半分は空き家探しに来ているわけですから、これも大切。空き家ハンターEco-dog。

「すみませ〜ん。水を一杯頂けませんか〜?」

 途中で出会った家屋のおじいさんにお願いすると、快く頂くことが出来ました。

「ひゃ〜冷たい!」

「冷てろ?上にもあっけど、あっちは蓋がされとらんでな。空の入れもんは持っとらん?」

「あ、あります。ポカリのが」

「沢山詰めけて詰めてけ」

「ありがとうございます!」

 おじいさんのご好意に感謝しながら、山道を更に上ります。

 途中、民間の水道会社の方がいらしてお話を伺ったのですが、ここは既に人があまりいないようで、地域の消防団も機能しにくくなっているのだとか。

「出ていっちまったからよ〜。皆親切なんだけんどな(笑)」

 東京都の中でも、そんなところがあるんですね。しかし、自分はこういうところに住みたいと思っているのですが(笑)。

 そのお話を裏打ちするかのように、集落内に立てられた伽藍神社は、既に朽ち果て、あまり管理もされていないようでした。自分がここに来たら、こういった場所から綺麗にしたい。汗を拭き拭き、そう感じました。でも、ちょっと思ったのですが、「伽藍」って仏教用語じゃなかったかな?仏教と神道の調和の証なのかな?

 本当はもう少し先まで見たかったのですが、この段階で時間は既に昼少し前。明日の仕事の関係もあるので、取りあえず今日の散策はここまでにして引き返します。


 奥多摩駅の入り口で美味しそうなキムチとわさび漬けをお土産に買うと、今度は都心へ。電車の中では爆睡状態で、気がついたら新宿という有様でしたが、大変有意義な休日の午前でした。たった半日でこれだけの経験が出来るというのもありがたいことです。

 そう言えば、仕事の関係で知り合ったある女の子が言った台詞、

「賢い私は、一日を長く使います!」

そんな話が、ふと頭をよぎりました。
posted by Ecodog at 01:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする