2012年06月24日

7月から「医療系論文対策講座」がスタートします!

 ここ最近は早慶や理科大などの私大希望者や獣医学部希望者が多かったのですが、今年の参加者は2〜3年のスパンを目安にした医学部進学希望者が圧倒的に多くなっています。そのため、7月を境に「医療系論文対策講座」を開講する運びとなりました。基本的には二次試験で必要となる小論文や面接への対策となり、生命倫理の問題や、面接で知っておくべきメイントピックなどを中心に挙げる予定です。

 小論文の問題は、「読解」という点では国語に近いものがありますが、「書く」という訓練は実行する機会が少ないもので、現実的には一年前後の練習期間がどうしても必要となります。特に国公立の後期試験を検討している場合には、これが無いと話にならないでしょう。

 面接についても、知り合いのプロの方にお願いして実施する予定ですが、こちらも丁度良い訓練になるでしょう。医療系学部の場合、進学と就職がほぼ同時に決まるようなものですから、就職活動の一環と思って、面接対策もきちんとしておきたいところです。

 それにしても、この講座は参加者の中からの希望で開設されたものですが、引きこもりや不登校経験者とは思えない位高い士気です(笑)。卓球でも何でも構いませんので、適度に運動しながら、上手く先に進んで行って欲しいですね。将来性のある人達の行動とは、概してこのようなものでしたが、きっとこれからも変わらないでしょう。

 「自力で切り拓く」ことの一つを垣間見た気がします。
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2012年06月18日

文系進学と理系進学について

「文系進学には対応していないのですか?」

という問い合わせが時々来るのですが、経済学部など理系科目受験が可能なところを除き、基本的にはしていません。と言うのも、文系進学の場合、20歳前後で入学しないと、事実上まともな就職先が無いからです。

 昔は、一応ここでも扱いがあったのですが、需要がほとんどありませんでした。ここの卒業生ではありませんが、偶然、引きこもり支援の現場で20代中盤〜後半にかけて心理系の学部に進学したという方の話をいくつか聞いたことがあります。しかし、過半数の人が卒後の就職先を見つけられなかったそうです。進学先の大学が所謂底辺大学だった上、具体性に欠ける学部だったことが大きいでしょう。彼らとしては、「引きこもりの経験を生かして」ということで心理系の学部に進学したようですが、これは完全に選択ミスとしか言えません。

 文系進学の場合には「何が出来るのか?」が見えにくい上、大学の水準も低いと、流石に雇う方も二の足を踏みます。個人的に見る限り、不登校引きこもり経験者で文系進学をする場合、20までに中堅以上の大学に入る程度でないと就職面ではあまりメリットが無い気がします。無論、自力で会社を立ち上げたりするようなパワーのある人や、自分で勝手にキャリアプランを描ける人なら話は別ですが、それ以外の人材に対しての需要はほぼゼロでしょう。

 引きこもりや不登校経験者の進学には、大抵の場合私立文系の底辺大学が選択肢として挙げられます。これは、底辺私大文系の受験科目が極めて少なく、さして勉強しなくても入れるという事情があるためです。しかし、簡単に入れる大学を卒業しても、元々入学してる学生のレベルが低いのですから、高等教育としての機能性は皆無に近いものとなります。

 結果、

「卒業しても居酒屋の下働きしか職が無かった……」

のような、「???」な状況に陥ることとなります。これは、通信制や定時制高校の学生の進学・就職状況とも大筋一致します。そもそも底辺を選んだ段階で、最初からまともな未来など限りなくゼロに近いのです。

 無論、文系進学が悪いわけではありません。学ぶ方向性は多様なのですから、それを拒む理由はどこにもありません。しかし、先々のことも考えて決断しないと、「気付いたときには詰んでいた」ということになりかねません。

 これからは、とにかく具体性の時代です。

「お前は何が出来るのか?」

という問に対し、

「私は○○が出来ます!」

と言えないことには、何も始まりません。進学先がその○○を提供してくれるところなのか否か十分に検討し、同時にそれが日々の糧となるかどうか検証してみて下さい。

 一念発起して20代後半から心理系学部へ進学したものの、まともな仕事がなくてニートとなってしまった彼らの姿は、初期選択の重要性を身を持って教えてくれています。
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2012年06月12日

中学範囲の重要性

 CARPE・FIDEMには、大きく分けて中学範囲を学ぶクラスと、高校範囲を学ぶクラスの二つがあります。当然のことですが、前者は中学範囲を勉強出来なかった方が対象、後者は、高校範囲を勉強出来なかった方が対象です。

 そのため、よく高校中退の参加希望者の方から、

「自分は高校までは行っていたので、高校範囲から勉強したいです」

のようなお話を持ってこられるのですが、これにはちょっと注意が必要です。

 高校と言っても、各高校のレベル格差は非常に大きく、例えば、名門私立中所属の13歳と底辺高校の18歳とでは、勝負にならないほどの学力差があります。高校に行っていたから中学範囲が理解出来ているとは限りません。実際、底辺校の学生の基礎学力は、小学生レベルにすら届いていないことが多々あります。

 一方で、CARPE・FIDEMの参加希望者は昔から上位大学への進学希望者が多数派で、それに合わせてカリキュラムを組んでいます。そのため、中学範囲の学習は、基本的に有名進学校や早慶附属校等の難関高校受験レベルを基準に設定されており、高校範囲は、それを学んだ上でのセカンドステップとなっています。必然的に、中学範囲と言っても、実質的には高校一年程度のものまで学習することになります。

 以上のような事情から、CARPE・FIDEMで高校範囲から入るためには、それと同等の基礎学力があることが最低限の前提となります。具体的には、平均的な高校受験用の模擬試験で偏差値70前後の学校に所属していた場合には高校範囲からスタートすることが出来ますが、それ以下の場合には中学範囲からやり直さないと、そもそも高校範囲の授業についていくことが出来ません。ただでさえ、高校三年分を一年間で進めるクラスなのですから、中学範囲をゆっくり見直している余裕など、どこにも無いのです。

 実際にやってみると分かりますが、高校範囲での学力の伸びは、中学範囲の学習レベルにほぼ比例します。中学範囲がアバウトな状態で、高校範囲で好成績を出すのは不可能です。砂上の楼閣は、建てたそばからすぐに傾くものです。

 学ぶことは、全て積み重ねで出来上がっています。この基礎事項を理解していれば、どこから学べば良いかはすぐに分かるでしょう。急ぎたい気持ちもあるでしょうし、焦る気持ちも分かりますが、長期的なスパンでものを考えたとき、「急がば回れ」という諺が、最大の手助けとなることを忘れないで欲しいと思います。

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